オススメのアロマオイル(精油)の紹介をいたします!
目次
クラリーセージ 〈Clary Sage〉
クラリーセージは、主にフランスやイギリスなどの南ヨーロッパ地方をはじめ、
ロシアやモロッコなどを中心に自生しているシソ科の2年草です。
クラリーセージはセージの1種であり、
日本では「オニサルビア」という名称で親しまれています。
クラリーセージの葉はとても特徴的で、なんとハート型をしています!
また、初夏にはピンクやパープル、ホワイトといった
こじんまりとした可愛らしい花を咲かせます。
水蒸気蒸留法を用いて、クラリーセージの花と葉から抽出された液体は、
アロマテラピーなどで使用することが出来る精油となります。
クラリーセージの”クラリー”とは、ラテン語の”クラリス”という言葉を語源としており、
意味は「明るい」「清浄」を表しています。
クラリーセージの学名である「Salvia Sclarea」の「Salvia」とは、
ラテン語の「治療する」「健康な」という意味が込められており、
「Sclarea」は尖った花先を表すギリシア語の「スケリア」から命名されています。
クラリーセージは「オクルスクリスティ(キリストの目)」という異名を持っており、
古くからクラリーセージの粘液は眼を清潔に保つための目薬として使用されてきました。
また、クラリーセージには陶酔作用があることも2000年前から判明しており、
当時の人々は宗教的な儀式を行う際に、
クラリーセージで淹れたハーブティーを飲用していたと言われています。
★クラリーセージの香りの特徴
クラリーセージは特に女性にとって優れた作用を有する精油の1つです。
しかし、同じシソ科の植物であるラベンダーとは違い、
マイナーな精油ですので聞きなれない方も多いと思います。
そのため、「ナッツのような甘く、ハーブ調の香り」や
「温もりのある爽やかなマスカットの香り」、「ウッディー調の香り」などと
表現されることが多く、それらの印象をそのままに購入してしまうと後悔してしまうことも。
クラリーセージは独特な香りの精油なので、
初めてクラリーセージの香りを嗅いだ方は抵抗を感じる方も多いですようです。
クラリーセージの香りはどちらかというと、
「ほのかな甘みとスパイシーさを混ぜたような香り」というのが近いのではないでしょうか?
★クラリーセージの作用
クラリーセージのオイル色はあっさりとした透明なレモンイエローで、
香りの系統はハーブ系となります。
クラリーセージの香りによる作用は以下の通りです。
①イラつきを抑制し、精神を鎮静させる
②緊張感及びストレスを緩和
③脂性肌を引き締めるなどのお肌トラブルのケア
④抜け毛や頭皮のフケを緩和
⑤ホルモンのバランスを整え、女性特有の症状の緩和をサポート
クラリーセージの最大の魅力は「スクラレオール」という成分です。
この成分には卵胞ホルモンと呼ばれる女性ホルモンに酷似した構造をしており、
過度のストレスなどによってホルモンバランスが乱れた際に引き起こる、
女性特有のお悩みにオススメです。
★クラリーセージのオススメ使用方法
〈リラックスしたい時に〉
クラリセージは芳香浴やアロママッサージ、アロマバスなど、
ゆったりとした空間でご自身がリラックス出来る環境で用いると良いでしょう。
〈スキンケアに〉
クラリーセージの収れん作用を使いたい場合は、
アロマ石鹸や化粧水などのスキンケア用品を手作りしたり、
無香料のシャンプーに適量加え、毛髪や頭皮の健康をサポートするのもオススメです。
〈使用するときの注意点〉
勉強中や仕事中、さらに運転中の方は、
クラリーセージの強力な鎮静作用によって集中力が低下する危険性があるので、
そういった場面でのご使用は避けた方が良いでしょう。
また、クラリーセージには子宮強壮作用及び分娩促進効果があるため、
妊娠中の女性のご使用は推奨されていません。
そして、クラリーセージには陶酔作用がありますので、
アルコールを摂取した方はこの精油を極力使用するのを避けましょう。
大量に使用した場合、頭痛を引き起こす要因となるので、
適量を守りご使用することをオススメします。
★相性の良いアロマオイル
クラリーセージと相性の良いアロマオイルは、
・柑橘系のアロマオイル全般
・カモミール・ローマン
・カモミール・ジャーマン
・ネロリ
など、多くのアロマオイルが挙げられます。
クラリーセージの香りは人間に幸福感を与えると言われています。
そのため、ストレス社会を生きる私たち人間には必要不可欠な精油とも言えます。
まだまだマイナーの精油ではありますが、
これを期にクラリーセージに興味を抱いて頂けると幸いです。